◇O2 セルフライナーノーツ 少年ヴィヴィッドが2011年の博麗神社例大祭8で頒布した、O2の世界をひも解くセルフライナーノーツ。 性懲りもなくイチがだらだら書いてみた。妄想のお供に使ってくれたら嬉しいかな。 この作品はいろいろな事のタイミング的にも、仕上がり的にも、良くも悪くも忘れられない作品になりそうです。 0. O2 ♯Image アルバムタイトルを付けるのはやっぱり一番最後になるわけなんですが、それまでの過程がとても長い作品だったなぁと。 普段一番悩む曲順とかはスラっと決まっちゃったんだけど、とにかく歌詞が難産な作品でした。 難産だった分、歌詞の出来栄えにはとても満足しています。歌詞カードを見ながら曲を聴いて、イチの見る東方の世界を感じて頂けたら幸せです。 コンセプトは特に決めておらず、強いて言えばソロ一発目なんだから、イチの個性全開でいきたいなーっていう感じで。 じゃあ好きにやれば個性出るだろうってことで好き勝手やりました。後はちょっぴり切なげな空気が通じますようにって感じでした。 前作なんかは切なげにまとまろうとしてたんで曲ごとの空気とか色が似通ってる感じはあったのですが、今回は曲ごとの色が強いです。 その曲たちの空気感がとても気に入ってるもんで、そんな感じのタイトルにしたくて、最初はAtmosphereとか案にあったんですが。 とある提案でO2に。なるほど、としっくりきたのでそのまま採用してしまいました。 ♯Arrangement Painfully Sad Fantasyをマスターアップした後、とにかくいろんなことがあって。 ギターが2本増えて、機材が増えて、極東アウトブレイクツアー全場所出演させて頂いて。 特にそのライブツアーがでかかったんですけど、その過程でいろんなものに触れました。 自分の曲をライブで演奏する、という経験もですが、minimum electric design、Afterglowの楽曲を弾かせてもらったのが大きくて。 ああこういう曲の作りもあるのか、ああこういうギターの重ね方もあるんだ、といろいろ思ったわけで。 後はライブの打ち上げで同じようにアレンジをしている人たちと熱く語り合ったりして、もう刺激だらけの日々だったわけです。 そういういろいろな刺激があって、さあ作品を作ろうと向き合って作った少年ヴィヴィッドとしては1作目、イチとしては3作目のCDです。 自分では一歩前に進めたかなと思っています。でもまあ根本を変えずに出来たかなーと個人的には満足してます。 上でも語りましたが、曲ごとの色や空気感がとても鮮明です。 1. Reflection Blue ♯Image(arrange) 少年ヴィヴィッドってどんなアレンジするの?ってなった時に聴かせられるようなアレンジになりました。 実はこういうサビから始まるタイプって初めてで、最初なんか歌がストレートに耳に伝わるのでなかなか。 このアルバムの中では一番最初に出来たアレンジで、とにかく得意な感じの曲になりました。 ピアノとストリングスは岸本悠太さんにお願いしました。割と思ってた以上にスパッとはまる感じに入れてくれました。 ギターは相変わらず騒がしくしつつも、ピアノがとても澄んでいて。綺麗に仕上がったかなーと。 ♯lyric 咲夜さんがとても好きなキャラクターで、その思い入れが強いせいもあって、凄く難産しました。 基本的に曲が出来上がってから歌詞を書くのですが、曲自体は一番最初にできたにも関わらず、歌詞が書けたのは割と最後の方でした。 まったくキーワードが出てこなくて、どうしようって焦って、咲夜さんに対する解釈を一度テキストにすべて打って、そこから構成を作りました。 あとはくれはさんの素敵なジャケットの絵が手元にある状態だったので、これもイメージソースにして。 簡単にまとめれば咲夜の世界っていうものをちょっとメインにぐるぐる考えた感じです。 咲夜って良い意味でも悪い意味でもレミリアとセットになってしまう節があって、咲夜だけのキーワードってのがホントに浮かばない。 いろいろ考えて、夜明けってレミリアには無いイメージだよなぁと。彼女は日の光はダメなわけだし。 夜と朝の境目のわずかな時間、ここが咲夜の世界なのか。とかそんな感じです。 2. 星屑少女 ♯image(arrange) 割と早い段階で出来ていた曲。イントロのリフは手癖を少しいじって作ってみた。冬コミ前にはもう曲自体は完成していた気がする。 激しさを重視しながら、メロは切なげで、不安がどんどん煽られていくようにしてみました。 ギター、ベース、は両方一発録りに近いテイクを使ってます。だいぶ粗いけど逆にそれが良いかなと。 ♯lyric 隣に立っている君が見る世界は、私とは違うっていうことに気が付いてなんだか寂しくなってしまう。 こんなに近いのに、なぜか遠いんだって。手を伸ばしたら届きそうなのに届かない。 満点の星空の下にいると自分を凄く小さく感じて、短い距離も凄く長く感じるよね。 っていう、秘封倶楽部の二人を描いてみました。 割とすらっと書けた一曲ですが、一番いままでのイチらしい歌詞かもしれない。 3. Locked Garden ♯image(arrange) 明るくなりました。やっちゃいました。パチュリーっぽくないね!でもまあその辺に関してはは歌詞の項で触れるので。 高校くらいの頃によく聴いていた感じの、メロコアっていうかパンク・・・じゃねぇな、そんな感じのアレンジに。 疾走感のある、ライブでやったらとても楽しそうな曲になりました。 ちなみにタイトルはこれのデモをtwitterで上げた時、Afterglowの平茸さんに「らくとがーでん」と言われまして。 それが妙に気に入ったからそのまま使いました。平茸さんありがとうございました。 ♯lyric 小学生くらいの頃から本読むのが凄い好きなんですけど、外で遊ぶより本が良い!って本が好きな人はなると思うんですよ。僕はあの頃そうだった。 外で遊ぶのが好きな子たちには外が凄く魅力的な世界に見えるんだろうと思うんですけど、本の中にも凄く楽しい世界が広がってるよね。 身体が弱くて外で遊べない(?)パチュリーも本の中ではきっと元気に駆けまわることが出来るんですよ。外に焦がれているかはわかんないけど。 とにかく本、っていうか読書っていうものに目を向けて書いてみました。今回のCDの中ではとても気に入ってる歌詞です。 4. 濁った透明 ♯image(arrange) 新しいことをいろいろ試してみよう。ってやり出した曲。 Aメロはとてもふわふわしたアルペジオを重ねて浮遊感ある感じにしてみた。裏でベースが和音を鳴らしてます。 そしてインパクトのあるサビのメロディーで一気に持ってくる。この辺の曲から重ねるギターが増え出す。 そういえば前回のCDでは5曲中3曲も弾いてたギターソロは今回この曲しか弾いてないですね。手癖でごり押ししてますが、ちょっと難しかった。 ♯lyric どうも僕は瞳って単語が好きみたいでよくテーマにしてしまいます。 いつも通り瞳が写す世界を描くんですが、今回はどんどん見えなくなって。濁ってく。 誰のせいでもない すべては自分のせい。 この目が見せる世界はきれいすぎて、自分がひどく汚れて見える。 綺麗なものを見続けた目は鮮やかな色彩に慣れて、自分の色がわからなくなってしまった。 5. marble ♯image(arrange) このCDの中で一番最後に出来上がりました。 とある雛の絵を見て「あ、雛の曲アレンジしたいなー」と思い立って、その日にすでに大まかな形は出来上がってました。 後は構成を詰めて、どんどん音を足していく感じで。精神的にダークな感じを目指して音作りを進めました。 最終的にふわふわした、何とも言えない空気感の曲を作りたかったんですが上手くいったかなと。 最初のギュオオオオってのもギターで出してます。リバーブとディレイかけまくって爪で弦を引っ掻いたりしたら良い感じの音が出た。 ギターはPRS一本のみで録ってます。ちょっと無機質な、冷たい感じのこいつがなかなか合いました。 ♯lyric この曲のネタはだいぶ前から温めててました。ぜひ深読みして欲しいなーと思うわけで。 厄とか、人間のマイナスに向いた感情を集める雛。 その感情にもやっぱり一つ一つ色があって、思いが強ければきっと鮮やかに染まるんだろう。 そんな色を混ぜ合わせたらさぞきれいなマーブル模様になるだろう。 絶対混ざり合わない。負の感情は。一つ一つがドロッとしてて、不完全に混ざり合う。だからマーブル模様になるんでしょう。 6. Sphere ♯image(arrange) たぶんこれ全体で5番目くらいに出来た曲なんですけど、これはもう最後に収める感じの曲にしたいなと狙ってやりました。 程よい疾走感を持たせつつ、じっくり聴けるようなテンポで。ギターはもうお得意のちょっとエモっぽい雰囲気のギターですね。 Aメロの右ギターのアルペジオとかだいぶ気に入ってます。最後は爽やかに締めくくる。そんな感じを狙ってアレンジしました。 余談ですが今回のジャケット絵を書いてくれたくれはさんが凄く天子のイメージが強い方なんですよね。 緋想天、非想天則の曲はいつかやったろうと思ってたわけですが、いい機会だなーとやってみた感じもあります。 ♯lyric 天子のイメージってもう、空なんですよね。 でもなんていうか、射命丸とかよりもっと高く、宇宙に近い感じの空。どんどん高いところまで登っていって、空気足りなくなる感じの。 で、めちゃくちゃ高いところまで行って見下ろして、こんなところまで来れないでしょう?って感じの。 振り切るっていうのが一つのテーマなのかもしれないです。 高く飛ぶときに振り切るのは重力だけど、そういえば天子はなりたくて天人になったわけじゃないから、過去とか寂しさとかも振り切ってしまえればいいねって思った。 |