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◇Little Stories セルフライナーノーツ

2012年10月7日の第八回東方紅楼夢にて頒布したアルバムLittle Storiesを手に取って頂きありがとうございます。
このテキストはLittle Storiesを僕の視点で紐解くセルフライナーノーツです。
あまり作者が作品の内容を「これはこうなんだ」とべらべらしゃべるのは無粋かなーとは思うのですが、あくまで自分の解釈という事で。

ライナーノーツ読むの凄い好きなんでどんどん増えないかな。そんな訳で、想像のお供にして頂けたら。



0.Little Stories

#Image
切ないっていう感情がすごく好きです。それがまず前提としてあって。
感情ってどれもそうですけど明確な形ってなかなか持ってなくて、「じゃあ切ないってなんだ」ってそういえば向き合ったことが無かったなと思って。
そんなこともあり向き合ってみました。そうしたら割と終わりって言う概念が付き物だったりして。
そんな中で僕が鮮明にイメージできる切ないことって、「大好きな長かった小説の最終巻を読み終えてしまったとき」の感情だったりして。
これをテーマに掘り下げよう。終わりについて歌おう。と進めていくわけです。そういった理由もあり、このCDはLittle Storiesと名付けられるのでした。

テーマがありつつ、いろんな事にかき混ぜられてなにやっても鮮明な感情を得られなくなったような気がしていた自分が。
そんな気分の中で改めて切なさというものを考えてみて、自分なりに噛み砕いて、曲に詰めこみました。

そういえばこのCDは歌詞カードが全部手書きなんです。
この日までにのあねこさんに全部手書いた紙を送るよ、って締め切りの数日前に謎の体調不良をやらかしまして。
数日下がらぬ39度の熱でふらふらになりながら書いた記憶があります。

すごくポップな方向への意識もここからかな。

そんないろいろもあって、自分の中ではすごく特別な一枚になったなーって今になって思います。

♯Arrangement
PiecesというCDを作った時、なんか前作の延長線にあるものを作った気持ちだったんですが
今回ジャケットの担当も新しくのあねこさんを迎え、心機一転なんかやってみようと思い
ポップな方向へすごく舵を取った感じがします。
僕自身すごくポップなものが好きなので、楽しんで作ってました。
結果、ポップだけどひねくれてて、強く光るものがないかもしれないけど、どれもすごくイチっぽい曲になったかなーと。
個人的にはすごく大好きなCDです。やりきった感がすごい。



1.story ends

#Arrange
先述の僕の中での切なさの象徴をただただ呟くように述べているイントロダクション的なトラック。
終わりなんだけど始まっていく、開けていく、そんな展開の。

この曲を録ってる頃だったと思うんですけど、Macを買ったんですよ。
んで、その中に入ってるガレージバンドっていうのを使ってみようと思って、それで作った記憶があります。
ドラムとかもガレージバンドのループから引っ張ってきて使いました。けっこう面白い。

楽曲的な雰囲気は下記のようなディストピア感を目指してました。

#Lyric
終わりから始まる小説があってもいいじゃないか。
このCDは小さな物語の集合体であって、それってつまり小さな終わりの集合体なわけです。
終わりって言うものに焦点を当ててるよ、っていう意思表示というか、そういう世界に誘っていきたいなっていう。
呟いているのは僕が抱く終わりに対しての哲学です。本当は読めないくらいぐしゃぐしゃにしたかったんですが、読める状態で歌詞カードに載ってますので読んでみてください。

すごく関連無く感じるかと思いますけどもディストピアっていう言葉が昔から好きで。
何かの行き着くところってディストピアなのではって意識があるんです。
ただ、僕はディストピアっていう単語にそれほど絶望感は持ってなくて。
ユートピアの否定、っていうだけだと思ってるんですよね。
ユートピアをなんと訳すかによりますけれど、僕は楽園って捉えてて、それの否定。
つまりそれって地獄郷、暗黒郷だとかそんな大層なものじゃなくて。

たぶん楽園に非ず、っていうことだと思うんです。

青空に非ず、は雨じゃないんです。曇り空だって青空に非ず、なわけです。
そういう、曇り空なイメージ 光がゼロなわけじゃない。

終わりってそういうものなんじゃないかと思うんです。



2.枯れ岸に咲く

#Arrange
なんだろう、すごく気持ち的には鉄腕トカゲ探知機リスペクト みたいな
確か同じ年の例大祭で先行シングルって感じで頒布してました。
この頃からいろんなことをできるようになりたいなって気持ちがどんどん強くなり、試しにリフで押す感じのソリッドな曲を作ろうとがんばりました。
これすごいライブでやった記憶があるなー。間奏が難しくて辛かった。
例大祭で頒布したものとドラムを割と打ち変えてるんですが、これはこの頃のライブでドラムを叩いてくれてたじょじょさんが叩いていたフレーズをなるべく再現する感じで打ち直してます。
そういえばギターも録りなおしたね。結構シングルと違う感じしてるのでよかったら聴き比べてみてください。

ああ、これ何より歌が辛かった。がなれないんだ。

#Lyrics
命の終わり。
結構日本の命に関しての伝承って言うか、考えっていうか、そういうのが面白いなって思います。
自分の存在の残滓はどう残るだろうか。結局薄れていくのでは。
色褪せて逝く自分と、色鮮やかに咲く彼岸花との対比。
足跡だって日が経てば消えてしまうように、僕の残り香だって日が経てば薄まって行くし、それはたぶん何だってそうなんだろうなあ。
割とストレートに書いたつもりの歌詞なので、特に多く隠した事も無く。読んでいただければ。



3.目隠しの夢

#Arrange
なんかちょっと、重たくパワーコードでぐおっとやる曲を作りたかったんです。重厚な感じの。
すごくシンプルで、すごくさくっと録ってしまったので多くを語れず申し訳ないんですが
もうちょっと叫ぶ感じで、エモく歌えたらよかったなあーと思いました。

#Lyrics
秘密の終わり。
秘密っていつかはばれてしまうものなんです。きっと。
ラスサビのフレーズが気に入ってます。半透明の言葉で隠した思い。
言葉で上手いこと隠してみてもね、半透明だから透けてしまう感じの。

秘密を秘密たらしめる要素っていつかばれちゃうっていうことだと思うんですよね。
秘密を秘密と認識しなければそれはただの知らないことですから。
隠して、バレるから秘密っていうんじゃないか。



4.echo again

#Arrange
なんか初めて作りましたこういう曲。ポップに4つの感じな曲。
Aメロの右側で鳴ってるワウかけたギターのカッティングが結構気に入ってます。めっちゃ手癖。

あとイントロとかで鳴ってるクラップ。このいかにも打ち込みって感じのクラップの音すごい好きなんだ。
なかなか使う機会が無いのでここぞとばかりに使いました。

ホタルの光る感じをピコピコとしたシンセで表してみようと、当時は全然使わなかったシンセを初めて使った感じですね。
あまりにも鍵盤弾けなくて人差し指一本で弾いた記憶があります。絵面がすごく間抜けだったに違いない。

ぴこぴこ。終わりに向かってまっしぐらなくせにやたらノリノリなこいつ。

#Lyrics 夜の終わり。
発光して何かを伝えるってすごく素敵だよね。伝えたい言葉が無くても、伝えたい何かがあれば光ればいいじゃないー。
でも夜が終わったらそれは届かなくなっちゃうので、がんばって光りたい。

割とこの曲もものすごくストレートに書いた気がしますね。
僕の歌詞には珍しく、キャラクターに対する僕の個人的な感覚から引っ張ってくるワードについて掘り下げたりしてなくて
なんとなくリグルっぽい主観をもって書いてますね。珍しい。最近全然やらないねこういう歌詞。



5.usotuski

#Arrange
なんかしらアルバム作るたびに一曲はちょっとひねくれた変な曲を入れたくなるんです。
でもこの曲はものすごくするっと出てきたなあ。この曲のサビ浮かんだときはもうすごい満足感でした。すごく良い崩し方できたなって
変なノリのABメロから一気にサビでメロディアスに持って行く、こういう曲すごく好きで。
良い曲だな!ってさくっと飲み込むのは難しいタイプの曲だと思うんですけど、ものすごく、ものすごく気に入ってる曲です。
この曲でジャケット描いてもらってよかったなー。本当に。
大事にしていきたいなこの曲。ライブとかでもちょこちょこやりたい。

#Lyrics
感情の終わり。
感情を巡り巡らせ自己完結の歌。
自分の中で感情を殺す。

この曲のテーマは「最高の作り笑い」でした。

ジャケットもこの曲から描いてくれていて、すごくよく汲み取って描いてくれてます。本当に気に入ってるイラストです。
余談ですが、ジャケット表面は表情の無いチルノ、裏面は表情の隠されたチルノ、そして帯の裏に笑顔のチルノがいます。
この帯を上手くはめると、チルノが笑顔になります。



6.I's

#Arrange
初アコースティックギター導入作品。どうしてもアコギを使いたかった。金輪際やらんかも。録音めちゃくちゃ苦労した記憶があります。
でもアコギっていいね。

曲に関してはもう、とある有名バンドのとある曲を思いっきりオマージュしてます。
なので、多く語ることはありません。僕にとってはポップのお手本みたいなバンドです。

#Lyrics
決別の終わり。
タイトルは「アイズ」と読みます。英語の目「Eyes」と自分「I」の複数形という感じの二重の意味を持ってます。
描いてた自分と、今の自分と。あまりにも違いすぎて目を逸らし、見ないフリをして、自分と向き合うことから逃げて
でも、あるがままの自分を受け入れないといけないんだよ、と。自分を受け入れるために目を開けるわけです。
これもすごくストレートだなあ。自分を受け入れるのってすごく大事なことだけどすごく怖いな、って思う。



7.ノスタルジア

#Arrange
一番最初に浮かんだのは「さよならノスタルジア」っていうところでした。
曲が浮かぶときっていろんなパターンがあるんですが、たまにこう、クリティカルヒットみたいな感じでメロと言葉が上手くかっちりはまって一発で出てくることがあります。これはそんな例です。
このフレーズから歌詞の大まかな方向性をきめて、ああ疾走感ある感じの曲にしよう、と曲の方向も決まり、こんな風に出来上がった感じです。

あとはライブで映えるような曲を作ろう、という意識がありました。
どうしてもバンド人間なので、ライブでやってみたいなーという気持ちが消えない。でも上手くまとめられたかなって思います。

#Lyrics
追憶の終わり。
いつまでも振り向いてばかりじゃダメなんだ。
走り抜けるような、何かを振り切るような。

先述のように、「さよならノスタルジア」っていうフレーズが一番最初に出てきたもので、そこから雰囲気を組み立てました。
さよならって事は何かを振り切りたいのかな。振り切るものは何かな。過去かな。
振り切るためには疾走感が必要だね。っていう感じで。この曲はすごく歌詞と曲が寄り添ってるような感じがしますね。



8.造花

#Arrange
この曲はとある合同に提供した一曲なんですが、なんだろう、すごく、自分の何かを決定付ける一曲になりましたね。
個人的には結構会心の出来なんです。なんかすごい良いものを作れたなっていう気がしてて。
それが僕だけに納まらず、聴いてくれた人にも伝わってくれてるみたいで。なんかすごい大事な曲ですね。

アウトロで3拍子にするのをやってみたくてためしにやってみたらものすごくはまって、これすごいわって自画自賛した記憶があります。

#Lyrics
邂逅の終わり。さよなら。
ちょっと後付だけれどね。個人的な勝手な解釈。というのは歌詞を書いたのが僕じゃないから。
<echo>PROJECTのあおまさんが僕っぽい言葉選びで書いてくれた、特別な歌詞だったりします。
本当はアルバムに入れるにあたって歌詞を書き直そうかと思ったんだけれど、この曲はこの歌詞じゃないと。