×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。












◇Rewind セルフライナーノーツ

2014年10月11日の第10回東方紅楼夢にて頒布したアルバムRewindを手に取って頂きありがとうございます。
このテキストはRewindを紐解くセルフライナーノーツです。
今回は僕だけでなく平茸さんのコメントもちょこっとずつ頂きましたので、いつもとはちょっと違う感じでね。楽しんでいただけたら。



0.Rewind

#Image(イチ)
製作の背景にある精神的な諸々はとりあえずブログを参照してください。いろんな思いが渦巻いておりましたが、なんとかこんなCDを作ることができました。

Rewindという単語がなんか前々から好きで、あわよくばどこかで使いたいなとずっと思ってました。
最近ちょっと作風に関していろいろと手を広げすぎてたかなという感じがあったので原点回帰の意もこめて。

サウンド面ではやっぱり平茸さんの参加がすごく大きいですね。
もともと少年ヴィヴィッドのライブでギターを弾いてもらっていたり、ギターの手癖が似ていたり、なんとなく好きな曲が似てたりと、共作する下地はかなりできてたなーという印象があります。
僕はいつもどおり自分で曲を作り、平茸さんに渡して手直しだったり音を足したりっていう作業工程だったんですが、割とスムーズにいった・・・のかな。
もともと僕はアレンジ始める前から平茸フリークでしたので、まさか一緒に作品を作れるとは。しかも自分主導で、という感じで。なんだか感慨深くもあります。

あともうデザインが相変わらずね。良い感じなんです。のあねこさんね。
もううちのCDといえばこの人って感じでしょうか。恐ろしいほどの信頼感が。

#Image(平茸)
今回、イチくんから上がってきたデモに音を加えたり、引いたり、ハモリ付けたりなんだりみたいな部分で主にお手伝いした感じなのですが。
概形ができてるものに手を加えてブラッシュアップする、って作業中心にやることはあんまりなかったので、結構新鮮でした。
自分で一から作る時よりもオケ構成の仕方に集中できるので、これはこれで楽しいなーって感じで。
イチくんとは好きな音の雰囲気とかフレーズとかが結構似てる部分がある感じなので、そんなに悩むこともなく。
個人的には紙飛行機、カレイドスコープあたりが好きな感じですね。
ミドルテンポでほんのりしっとりしたやつが好みな傾向にあるっぽいです。
聴いてくれた方々にも、それぞれ何かしら好きな曲が出来ていたらうれしいな、と思う所存です。



1.Stand by Me

#Arrange(イチ)
なんとなく適当にギターを弾いていたらサビのメロと「スタンドバイミー」っていう単語がふっと来て、ああこんなサビ良いんじゃないかって一気に形にもっていった曲ですね。
ただ、降ってきたときは4拍子のもっとアップテンポな楽曲でした。がつがつ弾く感じの。
なんか違うなーと思い、とりあえずメロだけ打ってみてリズムパターンをいじってみよう。そんなことをやってみたら三拍子がしっくりと来て現在の形に、という感じです。
ただ、この頃ものすごく自分の編曲に行き詰まりを感じていて、ちょうどライブ前でよく顔を合わせていた平茸さんに編曲を託すことにしました。
結果こんなかっこいい形で返ってきてね。あっこれはかっこいいなと。思えばこの曲からRewindが始まったのかもしれないなあ。
僕が担ったメロ・歌詞に部分については結構会心の出来です。いい曲作れたなーって自信が少なからず。自画自賛おじさん。

#Arrange(平茸)
この曲だけ、結構前に作ったやつの再収録になりますね。
イチくんからデモをもらってそれを編曲する、って形で作った最初の曲になります。
結構好き勝手やった曲です。案外するっとイメージは出てきたので、そのまま勢いでギターベースピアノ諸々入れていった感じです。
ラスサビ前のふわふわしてるところはイチくんのヴォーカルトラックを逆再生してこねくり回してなんやかんやしてます。これが割と楽しい。

#Lyric
いろんなことに対して捨てること、というか、人に対しても、物事に対しても、何にしても別れを告げることが僕はすごく苦手です。
慣れ親しんだ環境を離れることだったり、気に入ってた服がダメになっても捨てられなかったり、ボロボロになってしまった楽器を使わないのにそばに置いておいたり。
それは悪いことではないんだと思う。思うけれど、時としてそうやって無意識に背負ったものの重みや形で自分を苦しめることがあります。
一歩踏み出して手を離すことも大切なんだよっていう歌です。
でもいろいろ思ってしまうんだ。
歌詞の中にゲーテの「若きウェルテルの悩み」、サキの「開いた窓」と、その頃読んでた活字のタイトルを織り交ぜたりしました。そんな余談。



2.シューティングスター

#Arrange(イチ)
この曲はLittle Storiesを作ってる頃にはなんとなく構想だけできてて。ようやくここで出てきてくれました。
すごくシンプルにポップなロックをやろう。っていう感じで作りました。O2のLocked Gardenみたいな気持ちで。
この曲が長いこと日の目を見れなかった理由は、僕の歌の安定感不足にあります。サビの頭のロングトーンが安定させられる気がしなかったんですよね。
それを長い時間かけて、ライブとか歌録りを経験して、今ならやれるんじゃないかと引っ張り出してみました。
Bメロの右ギターが気に入っております。すごい手癖サウンド。

#Arrange(平茸)
まっすぐなロックナンバーだなーって感じだったので、こっちでは極力音を加えない形で、ドラムだけブラッシュアップした感じです。
ライブで盛り上がりそうな曲だなって感じですね、間奏のちょっと重くなるところとかきっと楽しい気がします。

#Lyrics
この曲はもうタイトルありきで書きました。
流れ星をただただ見上げつつ、半信半疑で願い事をしてみる。そんな。
もうなんか稀に見るほどシンプルな歌詞なので読んでいただければそれが真実な気がする。



3.Qualia

#Arrange(イチ)
初出はPiecesっていう2011年の冬に出したCDです。もうそんなに経つのか・・・
この曲はなんかすごく気に入ってるんですけど、もうちょい違うやりかたがあったかなーとずっと引っかかってた曲で。
いい機会かなと思って平茸さんにリアレンジをお願いしました。ものすごく洗練されて帰ってきました。
平茸フリーク的にはこんなに嬉しいことはない。

#Arrange(平茸)
「Pieces」収録の曲をこっちでリアレンジする、って話で出来たやつです。
せっかくのリアレンジなのでがっつり変えてしまおうと思い、こんな形になりました。
自分の好きな雰囲気を詰め込んだ感じです。ディレイフレーズとか、ブレイクの仕方とか、諸々。

#Lyrics
歌詞は全然変えてないのでPiecesのライナーノーツとも重複してしまうんですけど、「ぬえってあの羽ぜったい飛ぶ気無いよね。飛べないよね。」っていうのが大本にあって。
それで「飛べない羽」って言葉が出てきて、その矛盾がなんか面白くて、「矛盾」っていう言葉に焦点を当ててくるくる考えながら書きました。
矛盾ってなんか本質がどこにあるのかわかんなくなるような感じがして良いですよね。そういうものが見えますか?って歌詞ですね。



4.紙飛行機

#Arrange(イチ)
隠れたお気に入り楽曲。シングルカットはされないアルバム佳曲みたいな位置取りというか。なるほどシンプルギターロック。三拍子っていいよね。
本当はもっと音数増やした感じのアレンジの方向へ持っていこうかなーと平茸さんとも相談しましたが、デモを録った段階で思いのほかシンプルにかっちりまとまっていて、ああこれでもいいなとシンプル路線に。
今作は平茸さんがコーラスラインを全部練ってくれたんですが、この曲はすごくおいしくて。メインのメロもすごくじわりじわりと効いてくるものを作れた気がしていて、満足感が高いです。原曲の原型皆無だけどな!申し訳程度にギターで入ってるけど。
お気に入りはラスサビ前の「嘘だよ」ってところです。最近歌の方でこういう感情的な表現ができるようになってきてるのかな、多少は進歩できたかな、と思います。

#Arrange(平茸)
ミドルテンポのいい曲です。こういう明るめだけどちょっと切なさ感じるくらいのテンションの曲は好きですね。
編曲面ではもう少し楽器を増やそうか少し悩んだのですが、シンプルにまとめようという結論になりこんな形になった次第です。
コーラス含めた歌メロの流れがお気に入りな曲ですね。

#Lyrics
紙飛行機っていうタイトルで書こうと思い立ったんですが、紙飛行機飛ばすよーみたいな歌詞は書きたくなくて。
紙飛行機っていうタイトルなんだけど、それに付随する感情とか哲学とか、想起する情景とか想い、そういうのが主役です。
飛ばして良いのかな、墜落しないかな、でも向こうまで届けたいなっていう。そんな葛藤を描いているのかもしれない。
飛ばすものが何とは言わない。

余談ですがこの歌詞を書いてるとき紙飛行機についていろいろ調べていて。
その際足の生えた紙飛行機の折り方を見つけてしまい、実際折ってみて一人笑ってた記憶があります。夜中に。全然飛ばなかったわ。



5.砂時計

#Arrange(イチ)
あの原曲をこういうメロに崩せたのは結構ね、自信になりますね。
アレンジについて語ることはほぼないです。平茸さんにすべてを委ねた平茸サウンドです。
僕はもう、何回も書いた気がするんですが、アレンジCD作り出す前から平茸フリークで、バンドものっぽい感じに憧れがありつつも、やっぱり平茸さんの打ち込みサウンドにものすごい憧れがありまして。
そんな憧れの中に自分の声が混ざってるっていうのにすごい感動しました。ここに僕の声入ってて良いんだろか。

#Arrange(平茸)
minimum electric designさんの「Amplified Shooting Star」に収録されている楽曲のリアレンジです。
一曲くらい打ち込み中心っぽい曲があってもいいかなと思い、そんな感じでオケを再編した感じです。
ふわっと始まって、後半に行くに従って盛り上がっていく、みたいにしたかったやつです。
歌のハモりを練成するのが楽しかったです。後半かなり自由に上下してます。きっと実際に歌ってハモるのはつらい。

#Lyrics
この歌詞を書いた頃、なんかとても精神的に鬱屈としてて、どうしてこういう結果になってしまったんだろう、とか変な悩み方してる時期で。
そんな後ろを見ていたって何も変わりはしないんだっていう、自分に言い聞かせるような感じで書いた記憶があります。
砂も下には落ちるけど、上りはしないだろうし。そういう砂時計もあるかもしれないけどさ。
変わり続けることだけが唯一不変の事柄であるっていうことが言いたかった。



6.虹

#Arrange(イチ)
Little Stories収録のusotsuki、Dearの夕凪シンドロームに続くひねくれ曲。なんかしらひねくれた曲を一つは入れたくなるんだよね。
Dearのときも書いたんですが、そういう曲は個人的にメロがすごくお気に入りで。これもすごくひねくれポップしてるんじゃないかなと思います。
Aでリフっぽく押し、Bメロで落として、サビで一気にメロディックにもっていく、っていう。これすごく気に入ってるんですよね。Bメロって一番おいしいメロなんじゃないかっていうのが持論です。
イントロとBメロは前作製作時に岸本に教わったことを思い出しながらおっかなびっくりシンセサイザーを使って雰囲気を作りました。それを平茸さんが磨き上げてくれました。シンセむずかしいですわ。
あと歌かな。ちょっと気持ち悪い歌い方してみたいなと思って頑張ってみたんですがいかがでしょうか。

#Arrange(平茸)
編曲面では一番難産だったかもしれない曲ですね。ピアノ入れるべきかどうか悩んだり、もう少しシンセ盛るかどうか悩んだり。
最終的には、デモで入ってたシンセフレーズは活かしつつ、ピアノとギターを盛る形で落ち着いたかなって感じです。
ザクザクしたギターリフは楽しいですね。楽しいです。自然とピッキングハーモニクスも出ます。楽しいです。

#Lyrics
僕はなんか色っていうものにものすごく魅力を感じてて、よく歌詞のテーマにしてしまいます。感情とすごく連動してる気がする。
それと同時に忘却っていうものにものすごい悲しい印象を持っていて、忘れたくないのに忘れてしまうのってものすごく悲しい気がするし、忘れられるのも悲しいし。
この景色も見慣れていくと、新鮮さを忘れてしまうんだろうか。空にかかった色の名前も忘れてしまったけど、思い出せるだろうか。



7.カレイドスコープ

#Arrange(イチ)
このメロはだいぶ前からあっためてたんですが、ようやく日の目を見た感じの。構成が出てこなかった系アレンジですね。
どうもこのキーで、このコードフォームで、このテンポで、このストロークやるととあるバンドのとある曲が想起されます。たぶん平茸さんと共通してるイメージなんですけれども。
そこから脱却できたらいいなあと思ってたんですが、割と似なかった気がしますね。ストリングスって良いねえ。
ラスサビの「ああ、それはきっと」の「ああ」ってところが会心の出来です。満足感。ギターソロも上手いことはまったね。

#Arrange(平茸)
これは、デモでもらった形に、ストリングスを結構盛った感じですね。
この曲に関しては結構スッとこういう形にしよう、ってのが出てきたのでスムーズに進んだ感じがします。
きっとイチくんとイメージにしてる曲が共通してる気がしますが、思ったより似ない方向に行った気はします。どうだろう。
ストリングス盛るのと、ディレイ盛ったギター盛るのが最近のマイ盛りブームになってる気がしているので、
ちょっと盛るの控えたい気持ちもあったりするけど、好きだから仕方ないのかもしれないです。

#Lyrics
テーマはタイトルの通り万華鏡です。
揺らぐっていう単語はすごく内面に作用してきますね。気持ちだったり視界だったり、なんかね、なんて言えば良いんだろう。
あの日見たものが忘れられないんだ、みたいな話なんですが、そういう、二度と味わえないけど焼きついてしまった感情みたいな。
それを見続けるのはつらいからいっそ捨ててしまえたら楽なんだけど、もう二度とめぐり合えないとしたら僕はたぶん手放せずに大事にしてしまうんだろうなあ。